2009年10月24日土曜日

さらに2名のプロフェッショナルダイバー誕生




先日第2期の初級潜水士トレーニングが終了した。今回は、山県市消防本部水難救助隊所属の2人。今年は、4人のプロフェッショナルダイバーが誕生した。
父親の代から各消防本部水難救助隊の講師として出向き、訓練を指導してきたが、プロの潜水士としてさらなるスキルアップをさせていかなければならないと感じていた。あるきっかけから、2年前私の恩師である元海上自衛官のところへ出向き、5日間のプロの潜水士を育てる訓練を受けてきた。20年前から自衛隊員・消防・警察など官庁関係の訓練を請け負っている方だ。素晴らしいのは訓練内容だけではない。恩師は年齢60歳にして、現役バリバリの鬼教官で訓練生と一緒に泳ぎまくる。まさに、「やってみせて、言って聞かせて、やらせてみせ・・・」の言葉通りの教官である。(ブログたいぞうの独り言より)私も恩師のような教官になりたいと先日若手の潜水士訓練生と一緒にガッツリ泳いできた。
初級潜水士のトレーニングは、6日間の過酷なトレーニングを実施し、修了検定に合格者だけに与えられる。まさに、潜水のプロへの登竜門だ。初級潜水士は、あくまでも自分に降りかかる対処・基礎の潜水技術をメインにしている。中級潜水士・上級潜水士・レスキュー潜水士があり、さらなる技術・知識・経験が要求される。この初級潜水士トレーニングでは、体力・泳力はもちろん。潜水技術・トラブル回避・捜索などを全般に行っていく。しかし、一般のダイバートレーニングはかけ離れた内容だ。彼等は、どんな状況でも出動がかかれば、潜水を行い、レスキューをしなければならないからだ。まあ、最近のダイブマスタートレーニングでもココまではやらない。というか・・・、やれない。なんせ、バディブリージング中に、ロープでくくられるわ。マスク・フィンをはずされ、おまけに急浮上への対処。まさに、地獄のなかからの対処・脱出を迫られる。とにかく「絶対生きて帰る」を念頭に自分に降りかかる妨害・起こりえるトラブルを克服していき、常に冷静かつ迅速に対応しなければならない。彼等4人は、当然始めは素人。それが6日間の地獄のようなトレーニングで見違えるほど、頼もしい潜水士になっていく。後は実戦経験と日々のトレーニングでさらなる上を目指してほしい。


0 件のコメント:

コメントを投稿