2009年11月11日水曜日

エチゼンクラゲ撮影会







 各地でエチゼンクラゲが漁業関係に被害を与えているニュースは、前にもたいぞうの独り言で紹介しましたが、さっそく撮影会をおこなってきました。天気は、快晴。気温23度波も穏やかで、まるで夏の常神半島です。今回はエチゼンクラゲの撮影が目的なので、以前にたくさんのエチゼンクラゲを確認した常神半島と御神島の水路や御神島周辺がポイント。撮影のため、たくさんいる場所を探しながらのポイント選択です。やはり、潮の影響が少ない入り江などでは数は少なくチラホラですが、沖に張り出した場所では、水面から確認してもボートの周りにはいたるところでエチゼンクラゲが泳いでいます。一人一匹をじっくり撮影ができるほどの好条件。水温20度。透明度8~10M。ドライスーツとフード(防寒ではなく、刺されるのを防止目的)でのダイビングです。ポイント選択後、早速打ち合わせを行い、バディ同士で撮影開始開始。エチゼンクラゲは、近くでみるとやはり大きい。傘の部分だけでも1M近くはあります。クラゲだからといってのんびりしているかと思うと、意外に早い。また、表層から中層を泳いでいるので、中性浮力をしっかりとらないとじっくり撮影もできません。いつも見れるわけではないので、みんな興味深々。おおきなエチゼンクラゲと一緒に撮影したり、傘の部分をなでたり、座ったり?してました。傘の部分は、ミズクラゲのようにつるつるしてるわけではなく、ブツブツしています。また、傘の内側の部分には、魚やエビが隠れていたりして移動する家です。小さな生物の自然界で生き残る知恵がみられました。撮影会は、私以外誰も刺される事もなく・・・。(エビの撮影に夢中のため・・・ただの近寄りすぎです。)無事終了。一方、大被害を与えているエチゼンクラゲですが、彼等にも天敵がいます。ウマヅラハギ(カワハギの仲間)です。弱ったエチゼンクラゲはウマヅラハギの餌食にもなっています。島根県・隠岐諸島では、ウマズラハギに食べさせる実験も行ったようです。弱って動けないクラゲには効果がありそうですが、元気に泳いでいるエチゼンクラゲには、まったくウマズラハギは付いていないのが現状。焼け石に水のような気がしますが・・・、期待を寄せているそうです。(苦笑)
また、エチゼンクラゲを有効利用しようと各地では、様々な実験・試みで活気づいている場所もある。食用として加工(中華風クラゲ・ゼリー・コンニャクなど)や、お肌のみずみずしさを保つエチゼンクラゲのコラーゲンサプリメント・エチゼンクラゲのコラーゲンたっぷりアイスクリームなども出ているようです。食べて美容効果になるのはうれしい。漁業に被害を与える厄介者も役に立っている場合もある。まあ、世の中にどんなものでも必要のないものはないのだろう。人間は都合の良いときに必要・不必要を決める生き物だ。エチゼンクラゲの大発生は、環境の変化によるらしい。もともと人間が引き起こしたこと。
これをどうこう言うのも自然界の生き物からすれば大迷惑。どんな場合でも人間の都合で地球を動かせば、大きな代償が付いてまわるのは避けられないだろう。

 2本目は、名物ポイントでもあるイカタマへ。テッポウエビと共生するダテハゼ・イトヒキハゼや、ハナハゼ幼魚などハゼ系を楽しんできました。やっぱりこの時期は、幼魚の群れ・死滅来遊魚などで海の中はにぎやかでしたね。陸は冬の準備ですが、海の中はまだまだ秋真っ盛りです。



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